奇跡の相続人

【相続人になりました②】叔母と父との再会

まだ見ぬ叔母

ある日突然届いた手紙の差出人は、まったく面識の無い女性の名前でしたが、手紙の最初の説明でその方は父の妹の介護ヘルパーの方と分かりました・・・

まだ見ぬ、我が叔母

その手紙のきれいな字でしたためられた文面から、その女性の人間性がにじみ出ていました。

開封すると便箋5枚にわたり、叔母の近年の生活がこと細かに記されていました。

5年前にご主人が他界されたこと。

叔母自身も2年前に病気で倒れそれ以来、介護を受けていること。

そして、現在の病状についてでした。

もう、寝たきり状態で何一つ自力では出来ず、唯一の救いは意思表示だけはしっかりとしていることでした。

どうやら叔母はその介護ヘルパーさんを全面的に信頼しているらしく、手紙の代筆を依頼したらしい・・・

叔母は父に心配をかけた事を心から詫びている。

代筆部分の最初から最後まで、詫び続けている・・・

しかし父いわく、いろんな感情を抱いたこともあったそうだが、今では何のわだかまりもなく、出来ることなら存命中に自分から会いに行きたいぐらいであるらしい・・・

父の耳元で手紙を代読し、いよいよ最後の行というところで、介護ヘルパーさんの思いと考えが書かれていました。

そこには・・・もう、叔母は長くはないと書かれていました・・・

叔母に対する募る思い

手紙を見て数日後・・・

父のせつなる願いで、叔母に会いに行くことになりました。

介護ヘルパーさんに連絡を取ると大変喜んでいただき、叔母への説明もスムースに進んだらしく、結構早い日程で会えることが決まりました。

叔母が住んでいる所は私の自宅から車で2時間程度の小さな町で、身体の不自由な父を何とか車に乗せて出発し、私と家内の3人で叔母の自宅に到着しました。

父と叔母との再会は双方ともが涙~涙で言葉を交わすのに相当の時間を要しました。

しかし数時間、しっかりと話が出来た模様で、父も叔母も大満足の様子でした。

別れ際に叔母に対して、『また来る!』と力強く言い放った父は本当に嬉しそうでした。

しかし、その横で私は介護ヘルパーさんに「あること」を父に聞こえないように耳うちされたのでした・・・

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