私の小さな町工場は関西にある、毎年赤字の町工場。こんな、町工場にも震災の影響は徐々に出ている。仕事に必要な材料が入荷出来ないのである。
今まで、自分が使っている材料の生産地等の詳細を深く意識したことが無く、東北地方がいかに重要拠点であるかを今、身に染みて感じている。
東北地方太平洋沖地震復興支援チャリティーマッチがんばろうニッポン!
狭い島国、日本。
どこが災害にあっても、被害は全国に波及する。改めて防災対策における産業の流通網の再構築が問われるだろう。
震災で亡くなられた方はもちろん、財産を失った方達のケアと同時に、産業復興も急務を迫られるのは必然だ。
今日はサッカーのチャリティマッチの日だが、予定外の材料供給ストップとなり、工場に居ても仕方が無い状況になってしまった。
明日の分は何とか届くように手配したので、今日は思い切って、午前中で工場を閉めて、試合は夜からだが、昼過ぎから子供と出かけようと思う。
14時には関西のJリーガー達による募金活動が始まるらしく、子供に本物のJリーガーと間近で接する機会を与えてやれる事。
それと試合開始まで慈善活動をしている競技場の周辺の雰囲気を感じさせ、じっくりと時間をかけて、震災というものの意味を子供に説いてやろうと思う。
キング・カズのスーパーゴールで会場のボルテージは最高潮に達した!
2011.3.30
昨日のチャリティマッチは本当に思い出に残る良い試合だった。私と子供が長居スタジアムに着いたのは14時。
試合の5時間半前だったが、すでに公園内をぐるりと囲むように、数キロに渡る長蛇の列。
まさか!っと、本当にビックリした。これは全席がほぼ自由席で、基本的に良席は早い者順となっていたからだ。
私達が最後尾付近に並んでいると、一緒に観戦予定の親子が少し遅れてやってきた。
彼も仕事を急遽切り上げて駆けつけた。並ぶのは一人でOKなので、交代で子供達を公園内を周遊させた。
私は競技場の周囲のいたるところで募金活動をしている姿を子供達に説明し、今日は単なる試合ではない事を伝えた。
当初の予定を1時間以上早めて開門となり、徐々に歩きながら、入場門へと近づいていった。
いよいよ、入場門が間近になった時、私は荷物を同行者のお父さんに預けて、子供と場所取りに猛ダッシュした。
予想よりは少し後ろになったが、まずまずのポジションを確保出来た。試合開始まではかなりの時間があったが、本当にあっという間にキックオフの時間になった。
国歌斉唱~黙祷を経て、いよいよキックオフ!試合内容も白熱した感じで、これまたあっという間に前半終了。
トイレを慌しく済ませて戻ると、すぐに後半がスタート。選手交代が頻繁に行なわれる中、いよいよカズの出番がやってきた。
出場当初は“?”っと感じたが、後半37分、闘莉王の落としたボールに反応したカズが見事ゴール!!!
会場のボルテージは最高潮となった。試合は2-1で日本代表が勝ったが、勝ち負けはどうでも良かった。
最後は被災地へのメッセージを掲げて選手が場内を一周し、チャリティマッチは終了した。
この試合の中で最も感動したのは、テレビでも聞こえていただろうが、日本代表のサポーター集団、“ウルトラス”が長い時間、被災したベガルタ仙台の応援ソングを歌っていた事だ。
その歌声はすぐさま、スタンドを伝って、会場全体へと広がり、大合唱となった。私もそうだが、かなりの人が涙腺をゆるませながら歌っていた。
一般的にチケットが入手困難な試合となりましたが、本当に参加出来た事を幸運に思い、試合の趣旨である復興への想いを心新たに感じた夜でした。
子ども手当はありがたいが財源が将来の借金になるような悪法は廃案にすべし?
2011.3.31
今日、子ども手当の法律が国会で可決されそうだと、テレビで言っていた。子どもを持つ親はホッとし、その他の人達はガッカリだったかもしれない。
我が家も貧乏丸出しで国からは恩恵を受けている立場だが、エエカッコや見栄ではなく、出来るなら廃案の方が良いと思う。
基本的に財源が無いのだから、どこかで無理が生じるのは必然で高校無償化と合わせて、疑問符がつく。
特に今回の震災に関しては莫大な復興資金が必要になるのだから、そちらに回すのが普通の流れとは思うが、今の政府はそういう事を言う勇気が無い。
子ども手当も高校無償化も高速無料化も一旦始めると、引っ込みがつかない悪法だが不幸な震災が起きてしまった今なら、廃案にしても国民の賛同を得られただろうと思う。
いずれにせよ、この国の政治から無駄が省かれる様になるには、まだまだ遠い未来に思える。
ただ、復興に支障をきたす様なつまらない与野党間の権力闘争はもの凄い勢いで、国民の反感を買うのは必至だろうと思う。