【相続人になりました】叔母と父との再会

まだ見ぬ叔母 相続人になりました

ある日突然届いた手紙の差出人は、まったく面識の無い女性の名前でした。手紙の最初の説明で、その方は父の妹の介護ヘルパーの方と分かりました・・・

まだ見ぬ、我が叔母

その手紙のきれいな字でしたためられた文面から、その女性の人間性がにじみ出ておりました。便箋5枚にわたり、叔母の近年の生活が事細かに記されておりました。

5年前にご主人が他界された事。叔母自身も2年前に病気で倒れそれ以来、介護を受けている事。そして、現在の病状についてでした。

もう、寝たきり状態で何一つ自力では出来ず若干、痴呆状態であるとの事。どうやら叔母はその介護ヘルパーさんを全面的に信頼しているらしく、手紙の代筆を依頼したらしい・・・

叔母は父に心配をかけた事を心から詫びている。代筆部分の最初から最後まで、詫び続けている・・・

しかし父いわく、いろんな感情を抱いた事もあったそうだが今では何のわだかまりもなく、出来る事なら自分から会いに行きたい位であるらしい・・・

父の耳元で手紙を代読し、いよいよ最後の行というところで、介護ヘルパーさんの思いと考えが書かれていた。

そこには・・・もう、叔母は長くはないと書かれていた・・・

叔母に対する募る思い

手紙を見て数日後・・・父のせつなる願いで、叔母に会いに行く事になりました・・・

ヘルパーさんに連絡を取ると大変喜んで頂き、叔母への説明もスムースに進んだらしく、結構早い日程で会う事が決まりました。

叔母が住んでいる所は私の自宅から車で2時間程度の小さな町でした。車に何とか父を乗せて私と家内の3人で叔母の自宅に到着しました。

父と叔母との再会は双方ともが涙で言葉を交わすのに相当の時間を要しました。しかし数時間、しっかりと話が出来た模様で、父も叔母も大満足の様子でした。

別れ際に叔母に対して、『また来る』と力強く言い張った父は本当に嬉しそうでした。しかし、その横で、私はヘルパーさんにある事を耳うちされたのでした・・・

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